【マギ】 A Trip to MAGI World
第7章 New Encounters
〈真愛side〉
…あー。
魅力全開でばっちり目を合わせちゃった…。
「あ、あれっ!?どうされたんですか!?」
一緒にいた女の人が慌てている。
ん?このお札の女性、見たことあるような…
「大丈夫ですか、紅覇様!!」
こ、う、は、様… 練 紅覇!?
「こ、だ、お、皇子様!?」
そうだ、この人紅覇くんの部下の魔導士だ!
確か…麗々だっけ。
麗々さんは、しまった!という顔をして、
「お忍びだったんですけど…ってあなた!紅覇様に何か…!」
「話すとちょっと長くなりますので。」
そう言って剣に触れた。
「な、何を…!?」
『音姫(アムドゥスキアス)』
これはただ音を聞かせるだけの技。
多分これで目が覚めるだろう。
「あなた、やっぱり、その剣…!」
はい、私攻略者です。
「…ん?僕、何ボーっとしてたんだろ」
「紅覇様ぁ~!!」
「うわ!くっつくなよ、服が汚れるだろ!」
わぁ、このやり取り知ってる。
「そういえば、何かお聞きになってませんでしたか?」
「あ!そうです、この方は攻略者です!ですよね?」
「はい。アムドゥスキアスの所持者です」
「ふーん。名前は?」
「黒﨑 真愛です。真愛の方が名前です」
「僕のことは知ってんの?」
「練紅覇皇子様ですよね?」
「そ。…洛昌でなんかやることあるの?」
「…いえ、とくには」
「じゃ、炎兄に紹介しようよ」
紹介?どういう意味の?
「どういうことですか、紅覇様?」
麗々さんが聞いてくれた。
「迷宮攻略者だったら、なんか力になるかもしれないじゃん?することなくて暇なら、宮殿来ない?」
あ!いいね!それ。
「いいんですか!?」
「いいんじゃない~?ね、麗々」
「…はい!」
やったぁ!