【マギ】 A Trip to MAGI World
第2章 My charm who deceives you
〈真愛side〉
よく考えたら、最初から何も怖がることはなかったんだ。
だって全員、魅力にかかれば何もできないんだから。
あのあと・・・
「んっ、んんんーー!!」
「うるっせーなぁ!ついたぞ!ほらよっ」
「かはっ!」
叫ばれると面倒だからと、口まで塞がれていたのだ。
―――窒息死するかと思った・・・
「はぁ、はぁ…こ、ここは…?」
「まぁ、俺らン家、だな」
あぁ、こいつらは家もないごろつき集団だったんだな。
だいぶ息も整ってきた。震えも止まってる。
「・・・私、何かされるの?」
一瞬の、沈黙。
そして、馬鹿にしたような大きな笑い声。
「『何かされるの?』だと?なにもされないとでも思っていましたのか!?妙な術使いやがって兄貴たちをおかしくしやがって!」
言葉が変になっちゃってるよ?ちゃんと教育受けられてないの?←
・・・ん?妙な術?
あぁ!その手があったか!
「じゃあ聞くけど、私、何されるの?」
「教えてほしいのか?」
今だ!
「うんっ!教えて?」
「・・・っ!」
「あれぇ?黙っちゃった。じゃあそっちのお兄さん!」
・・・とまぁ、こうやって全員落としたわけです。
「えぇっと、だ、大丈夫ならよかった。ところでそこに呆然と立ち尽くしてるおにいさんたちは・・・」
「頭の中がおかしくなっているって、どういうこと?」
わぁ、そういえば本物の八人将の2人だぁ←
「はい、まず私は市場にいまして、急に襲われ、て・・・」
あれっ?
意識が…遠くなっていく…
「わっ!ちょっと、大丈夫!?」
そのまま、私は意識を手放した。