【マギ】 A Trip to MAGI World
第6章 Departure
〈シンドバッドside〉
「シン!」
「なんだ?ジャーファル」
「さっきの会話、どういうことですか?」
真愛にアルサーメンと世界の異変の話をして、あくまでシンドリアからの使者として、煌帝国に行ってもらう。
そういう話をする予定だった。
「おそらく真愛は、アルサーメンのことも世界の異変のことも知っているだろう。俺が話したところで無意味だと思ったんだ。」
「ですが、あなたはさっき、『真愛は王の器であり、たくさんの情報を持っている。手を切るわけにはいかない』と、言っていましたよ?」
あぁ、言ったな、そんなこと。
「考えが変わったんだ。」
「…ああそうですか。」
ジャーファル、完全に呆れているな。
「真愛はまだ若い。若さに満ちている。シンドリアにとらわれずに、自由にさせるべきだ。ジャーファルもそう思うだろう?」
「…そうですね。」
「それに、真愛はいつかまた、俺たちに頼ってくると思う。」
「…?」