【マギ】 A Trip to MAGI World
第6章 Departure
〈真愛side〉
そして、今日。
「同じ場所にとどまりたくない…?」
「そう。この国はいいところだけど、私せっかくこの世界に来られたんだから、もっといろんな国の、いろんな人と関わりたいんだ。」
これは本心。
だってマギの世界にこれたんだから!
「…真愛、どの国に行くつもりですか?」
「煌帝国」
『はぁっ!?』
『えぇっ!?』
うーん、やっぱこうなるか。
「煌帝国って、あの侵略国家だろ!?何しに行くんだよ」
「侵略国家だから、この国とは正反対でしょ?今、世界の三大勢力といえば、煌、七海連合、レーム。全部行きたいって思うんだ。どの国にも、それぞれの考えがあると思うから、知りたいんだ!」
これは、口実。
ホントは皇子や皇女、神官に会ってみたいだけ。
まぁ、魅力のおかげで説得力のある説明になったんじゃないかな?
「…そうか、真愛にも真愛なりの考えがあるんだな」
シン様がそう言った。
私が黙っていると、シン様は突然アリシアに話を振った。
「アリシアはどうするんだ?」
バルバッドに行くか、考えはまとまったか?っていう意味かな。
アリシア、注目されるの苦手なんだよね、大丈夫かな…。
「…は、はい。私…バルバッドに行きたいです。連れて行ってくれませんか…?」
おぉ,言った!
「あぁ、もちろんだ」
そして、また私の方を向いて、
「行くのは止めない。ただ、君にはジンの能力も見せている。あまり言いふらしてもらっては困るのだが。」
といった。
「そんなことしないよ。私の口がそんなに軽いなら、とっくに他国の情報教えてるって。」
そもそも、見せてもらう前から知っていたし。
「…真愛、本当に行っちゃうの…?」
ピスが言った。
「うん…でもまだ半月あるから!残り少しの間だけど、よろしくね!」
「うん!」