第5章 Adventure

〈真愛side〉

「極大魔法か。拝見させていただくよ」

・・・はぁ！？
この状況でよくもそんな余裕でいられるね…

「粉々にしてあげるよ、シン様！
『純愛と音楽の精霊よ、汝が王に力を集わせ、地上に響く大いなる荒曲を奏でよ！

　　極大魔法　音姫大合奏（アムドゥル・オーケストラ）！！』」

「バララーク・サイカ」

全方位からの音の集中攻撃は、一筋の光にあっけなく打ち消された。

「あれ？受け止められちゃった。でも、もう一回撃ったらどうなるかな？『盾つくものよ、音姫とその仲間たちによる音楽会へ招待する…極大まっ・・・！？」

何…？
力が抜けて…

あぁ、魔力操作だ…

「シン様、それはずるいよ・・・」