【マギ】 A Trip to MAGI World
第5章 Adventure
〈真愛side〉
「我が身に宿れ、アムドゥスキアス」
「我が身に宿れ、フォカロル」
シン様はフォカロルで戦うのか。
私のアムの魔装は、踊り子みたいな桃と紫の姿。
髪も桃色に変化している。
ペガサスのジンなのに、その面影はない。
観客は八人将とアリシアとユナン。
試合が始まる。
―音姫戦歌(アムドゥル・マウラカ)―
「行くよ」
ふっと魅力を消して、
「消えた!?」
背後に回る
「後ろ。」
剣を振りかざす。
が、風に受け止められる。
「速いな」
「音姫戦歌は身体能力を上昇させる。シン様、油断しない方がいいよ」
剣を投げる。
「な…」
―音姫剣舞(アムドゥル・サイカ)-
剣が上空で増えていく。
シン様を剣が囲んで、一気に襲いかかる。
「フォラーズ・ゾーラ」
さすがはシン様。やるなぁ
無数の剣が一つに戻って、私のもとに帰ってくる。
「フォラーズ・ゾーラ」
シン様が攻めに来た。
―音姫惑唱(アムドゥル・イルテバーク)―
「悪いな」
傷ついて倒れている私を見て、シン様が言う。
「だから、油断するなってば」
シン様の背後に、剣を振る。
「なっ…」
命中!
「音姫惑唱は特殊な音で混乱させる。シン様が見ていたのは幻。」
「…なるほど、真愛を甘く見すぎていたようだ。我が身に宿れ、ゼパル」
うっわ来た、ヤバい!!
…なーんてね。
―音姫鳴声(アムドゥル・サウト)―
「ゼパルか…私の生は縛らせない!!」
なんか、私かっこいい!
「なぜ、効かない!?」
「音姫鳴声は音が同心円状に広がって、ボルグと同じ役割をする」
…あぁそういえば、観客は耳をふさいでいたから無事みたい。
「なぁんか、飽きてきたな。そろそろ終わらせてもいい?極大魔装で。」