第5章 Adventure

〈真愛side〉

一か月後。

王宮の庭に八人将と王とアリシアがいる。

「真愛、無事かな…」
「心配ですね…」
「ちょうど一か月か…」

おー、私のこと心配してくれてる。
ちなみにその真愛さんは、皆さんのすぐ隣にいますよ。
魅力抑えてるので気付かれない。

「そうだよねー、心配だよねー」
「そうだな。…って、真愛！？」
『えぇっ！？』

「そーだよ！ただいま、皆！一か月ぶり…いや二ヶ月ぶりかな？」

一か月で迷宮を攻略して、また一か月鍛錬したからそうか。

「いつから居たんですか？」
「んー、結構前から」

「もぉー！！すっごく心配したんだよ～」
「無事なのね、真愛。良かった…」
「ピス、ヤム…ごめんね」

すっごく心配したんだろうな。罪悪感…

「真愛、今までどこにいたの？」

「僕のとこだよ」

上空から声がした。

「あ、ユナン！」
「何！？真愛、こいつと暮らしていたのか！？」
「やだなぁシンドバッド、何想像してるの？」
「真愛、何かされなかったか！？」

『何か』ってそれ、ユナンよりシン様の方が危ないやつでしょ？

「ユナンは、快適な私の部屋を用意してくれたよ」
「ね？シンドバッドは、考えがおじさんになってきてるんだよ」
「な、何だと！？」

あの二人、きっとすごく仲がいいんだろうな。
喧嘩してるけど。

「そもそも真愛！なぜシンドリアに帰らず、こいつと一か月も暮らしていたんだ？」

「なぜってジンの…あ！」

そうだ！みんな揃ってるし、今しかない！

「シン様、魔装で戦ってくれない？私と！」