【マギ】 A Trip to MAGI World
第5章 Adventure
〈真愛side〉
「へぇ~、じゃあ君は違う世界から来た人で、そこではこの世界が『マギ』として語られていた。だから僕の名前も知っていいた、ということかな?」
この人って、ほんとに頭がいいんだな。
私のこんなグダグダな説明でも理解できるなんて…。
「その通りです。」
「へぇ。君は面白いね、真愛。」
この『面白い』は、『興味深い』って意味だよね。
「『マギ』で、僕も語られてたんだね?」
か、語られるっていうの…?
「…そうですね。」
「他には誰が?」
他に…いっぱいいるなぁ。
「うーん、3人のマギはもちろん、シン様や八人将とか、煌帝国の皇子様とか、レームのファナリス兵団とかですね。あ!アモンの攻略者とかもです」
「へぇ。読んでみたいなぁ」
自分が出てくる物語を読むって、どんな感じだろう?
「だったら真愛は、これから起きる事も知ってるの?」
これから起きること…?
バルバッドで内戦が起きるとか?
知ってるけど…
「まるで未来予知だね。」
未来予知…
そうかもしれない。
未来を知っているから…
けど。
「ないない!私そんなにたくさんのこと知ってるわけじゃないですから!」
一応ごまかしておこう。
「そっか。」
「でも、皆の強さとか弱点とかは知ってますよ!」
弱点か…ユナンの弱点って何だろう?
「へぇ!そのみんなの弱点とか、シンドバッドに言ってるの?」
「いえ!言わないですよ。だって不公平じゃないですか。」
シン様は完全に信用できない人だし。
「確かにね。」
「それに私、ずっとシンドリアに留まるつもりはありません。」
「そうなんだ。」
「はい。1年くらいで離れようと思ってて。迷宮に入るまでは残り半年だったんですけど」
今いつなんだろ?
「君が迷宮に入ってから、ちょうど1ヶ月だよ。」
じゃあ、あと5ヶ月だ。
「ジンの修行は1か月くらいかな。完全魔装までできるようになって、シンドバッドを驚かせよう。」
わぁ、楽しそう!!
「はい!頑張ります!」