【マギ】 A Trip to MAGI World
第5章 Adventure
〈真愛side〉
※アリシアやマスルールが来る前。
ここ、迷宮跡地?
変に遠いところに飛ばされなくてよかった。
今、一人か。
怖いけど、良かったとも思う。
もし、今誰かいたら、さっきウーゴ君に聞いた私のことを言いたくなるだろうから。
軽々しく口にするなって言われたけど…
それよりここ、無人島だよね?
船も、たぶんない。
何日経ったかもわからないなぁ。
いつかはシン様たちが気付いて、迎えに来てくれるとは思うけど。
自力で何とかできないかなぁ?
だったら頼れるのは、この剣に宿るアムだよね。
とりあえず、使ってみよう。
えーっと。
「純愛と音楽の精霊よ、汝と…え~っと」
何だっけ
「汝と汝の眷属に命ず、だよ」
あー、そうそう。
…って、え!?
「だっ、誰!?」
「やあ。僕は…」
「わぁ!ユナン!?」
「え?僕を知ってるの?」
あ、つい言っちゃった。
ていうか初対面なのに呼び捨てちゃったよ。
「ごめんなさい、ユナンさんですね」
「ユナンでいいよ。」
あぁ、自己紹介しなきゃ。
ユナンだったら私の名前は聞こえてて知ってるだろうけど。
「あ、わたしは真愛です。今この迷宮を攻略…あ!この迷宮を出現させたのって、ユナン?」
「うん、そうだよ」
やっぱり!!
「攻略したんだ、真愛。すごいね。」
「でも、使い方がわからなくて。使いこなせるかな?」
「そうだね。じゃあ真愛、谷に来てくれるかな。ジンの使い方を教えてあげるよ!」
谷って、大峡谷!?
すごい、行ってみたい!
「いいんですか!?行きます!」
「うん。じゃあ、乗って」
ユナンは、いつの間にか持っていたほうきを私に貸してくれた。
「ほうきに乗るの、ちょっとした夢だったんです」
「へぇ。珍しいね」
そうなんだ?
ま、この世界で『魔女=ほうき』なんて考えはないだろうね。
―――――作者―――――
真愛の秘密については、いつか必ず書きます!
煌帝国編ぐらいかな。