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【マギ】 A Trip to MAGI World

第5章 Adventure


〈シャルルカンside〉

遅い…

「お待たせ」
「おう、遅かったじゃねーか。」
「森にいたんだもん…。シャル兄、何の用?」

森?何で…まあいいか。

「半年間修行して、だいぶ強くなっただろ?」
「…まぁ、前よりはね」
「見せてみろよ、半年の努力の成果」

そう言って剣を構える。

「…いいよ、分かった。」
「良し。」

アリシアに目で合図する。
アリシアが頷く。

「…試合開始!」

瞬時に跳んで、距離を詰める真愛。
一撃を軽くかわす。

「やるじゃねえか」
「光栄、です!」

お、バルバッド王宮剣術の構え。

「はぁっ!」

悪くない剣さばきだ。

斬撃を受け流していると、

「あぁもう!」

真愛が後ろに跳んで距離をとった。

「どうした?降参か?」
「そんな訳ないでしょ」

それもそうだな。

「だったらこっちから行くぜ!」

正面から斬りかかる。
真愛は剣で受け止めた。

「へぇ」

やるな。

真愛は笑顔で、力を緩めずに俺の目を見てきた。

誰も動かない、その時間が長く続いた。
そして一瞬、俺が剣を持つ手が緩んだ。

その隙を真愛は見逃さなかった。
次の瞬間、真愛の剣先は俺の顎に向いていた。

「し、試合終了!」

「シャル兄手抜いてたでしょ?」
「まぁな。でもよかったぜ」
「全部、アリシアのおかげだよ」

「真愛はすごいんです!私が9年もかけて習得した技を、半年で全部覚えるなんて!」

なるほどな。
バルバッドの王宮剣術も、ディアス家の剣術も、ほぼ完璧だ。

「最初は剣も持てなかったのになァ」
「アリシアの教え方が上手だったんだよ。」

んじゃ、あとは経験あるのみだな。

「じゃあ俺、王サマに用あっから。」
「そっか。じゃあね、シャル兄!」
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