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【マギ】 A Trip to MAGI World

第4章 Happy beginnings


〈真愛side〉
「そう!あ、小指違う。そうそう。で、ここをこう持てば…。そう!それが正しい剣の持ち方よ」

へー。

「やってんなぁ」
「わ、シャル兄!」
「聞いたぜ、剣の指導してんだって?アリシア」
「は、はい」
「軽ーく、手合わせしようぜ。師の強さ、真愛に見せてやれよ」

「…わかりました。やりましょうか」

あれ、アリシアの雰囲気が変わった?

「へぇ。」
ふたりとも、剣を構えた。

「行きます。…勝負!」

言うが早いか、アリシアは跳ぶように距離を詰めた。
低い姿勢からの一撃を、シャル兄は「ほぉ」と言いながら避けた。
アリシアは後ろに跳んで距離をとり、剣を胸元に、片手を背中にあてた。

あの構え、アリババ君と同じだ…!

「へぇ。バルバッドの、王宮剣術」
今度はシャル兄が攻める。アリシアは華麗にかわしていく。

アリシアは体を低くして、斜め上に斬りこんだ。
しかし、シャル兄のしなやかな剣術で受け流された。

「もう十分だろ。」
「そうですね」

「アリシア、王宮剣術だけじゃねぇな?」
「はい。ディアス家に伝わる剣術です」

「そうか」
隣から声がした。

「シン様!え、ジャーさん、マスルール様まで!」
「気付いてなかったの?真愛」
「アリシア気付いてたの!?」

全く気付かなかった。

「ディアス家とは?」
「バルバッドの貴族です。」
「アリシア・ディアス…。そうか」
「私、貴族の生まれなんです。王宮剣術も習っていました」
「そうか」
「隠していたわけではないのですが…」
「あぁ、別にそれはいいさ」
「今はただの真愛の侍女です。」
「…そうだな」

「行くぞ!シャルルカンも来い。」
「あ、はい!」

「真愛サン」
「わ!何でしょうか、マスルール様」

行かなくていいの?

「その…様とかいらないっス。敬語も」
「じゃあ、マス兄って呼んでいい?」
「...ッス」
「あ、あと私もサンいらないから!真愛でいいよ」
「…ッスか」

そ、それだけ?

そして二人になった。

「あー、久々に楽しかった!」
「アリシアすごい!すごすぎるよ!」
「ほ、本当?」
「うん!私にもできるかな?」
「まぁ、私が教えたらできるんじゃない。」
「教えて、アリシア!私できるようになりたい!」
「もちろんいいわ!」
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