【マギ】 A Trip to MAGI World
第4章 Happy beginnings
〈真愛side〉
「日本がどうだったか知らないけど、ここでは何か一つ武術を覚えていた方がいいわ。護身にもなるし」
「そ、そうだね」
でもシャル兄に誘われたんだよねぇ。
「シャルルカン様に誘われてたけど、あの人の指導は厳しいの。今の真愛の師匠に向いているとは思えないわ」
そうだった…。
アリババ君ボロボロだったなぁ。
「アリシアは剣使えるの?」
「これでも元貴族よ?バルバッドの王宮剣術と、ディアス家に伝わる独自の剣術を、4歳のときからやってたんだから」
「え!すごい!」
「まぁ、ここにきて二年間やってないけど」
「! そっか、身分のこと隠してたから?」
「隠してたわけじゃないんだけどね。」
「名乗るときもディアスって言ってたよね」
「そんなに有名な貴族じゃないしね」
「そうなんだ」
「まぁ、隠してはないから、ばれてもいいかな」
「そっかぁ」
アリシアが嫌じゃないならいいか。
でも・・・。
ここはシンドリア。
王はあのシンドバッド。
実際に見るとそんな感じしないけど・・・。
アリシアもいいように利用されてしまわないかな・・・。
「あ!シン様いないかな?」
「え?さっき政務官様に怒られていたよ?」
「そっか。ならいいや」
あれ、何だろう。
人がいっぱい集まっている。
「アリシア、あれって何?」
「あぁ、あれね。行ってみる?楽しいと思うよ。」