【マギ】 A Trip to MAGI World
第4章 Happy beginnings
〈真愛side〉
「ふーんふふーんー♪」
一人で王宮の散歩。
今は午前十時。心配事もなくなって気が楽!
王宮から出るのもいいかも。
あれ?ジャーさん。探し物?
「どうかしたの?」
「あ、真愛。シンがまた逃げ出して…」
だと思った。
って今、真愛って言わなかった!?
「王宮の中?」
「わからないですね…」
「じゃあ、ちょうど外を散歩しようと思ってたので、見つけたら連れ帰ってくるよ」
「ありがとうございます」
王宮を出ると、右に森、左に市街地。
うーん、森は怖いなぁ。って、あれ?まさか…
「マスルール様!?」
「…ッス」
「は初めまして!真愛です。食客になりました」
「そっスか」
「あ!シン様見ませんでしたか?」
「見てねっス」
「そうですか。」
・・・・・・。
「真愛~!」
「アリシア!」
助かった。
「散歩なら誘ってくれたらよかったのに…マスルール様!真愛、マスルール様とさんぽしてたの!?」
「ううん、そうじゃなくて」
ねぇ?と同意を求めて目を見る。
・・・あっ!
目が合うの初めてだ!
アリシアも気付いたみたい。
「あっ、アリシア!市街地行こう!」
「うん。」
逃げるが勝ち!
「真愛、マスルール様に魅力かけたでしょ」
「無意識にね。あはは」
「大変そうだね。顔に布でも巻いてたら?」
「えー」
正直、魅力が嫌だとは思わない。すっごくモテモテで、むしろ嬉しいくらい!
でもなぁ。めんどくさいなぁ。
調節とかできないかな?
「そこでね…聞いてる?真愛」
「えっ、何?」
「もう…。
私が剣の指導してあげようか?って提案!」