【マギ】 A Trip to MAGI World
第4章 Happy beginnings
〈真愛side〉
事情は、アリシアにもさっき話しておいた。
「広!これ全部探すんじゃないよね?」
「違うわよ。とりあえず、関係のありそうなものを4巻見つけたの。これ」
ヤムは、机の上に四つの巻物を置いた。
「これは…アルテミュラですか?」
「そうよ、アリシア」
「4つなら、一人一つだね」
「そうだね。私はこれを見る」
手にとって、開いてみた。
・・・あっ!?
「初めて見る文字・・・」
「えぇっ!?」
「でもわかる、読める…どうして?」
まるで、昔から知っている文字みたい。
日本語とは違うんだけど、意味が理解できる。
どういうこと?
「うーん、読めるならいいんじゃない?」
「そ、そうだね」
考えるのやーめた。読んでみよう。
―――魅力とは、能力の一つである。能力とは、その人が生まれながらに持つ他人にない力のことである。―――
「これ違ったわ。『魅力的な仕草』ですって」
「私もです」
「私もー」
「ちょっとみんな、これ見て!」
「え?」
「これ、能力のこと書いてある!ほら!」
みんなで一つの巻物を囲んで読む。
「ほんとだ!」
「よかったね真愛!」
「魅力って私だけのものじゃないんだね!安心したー」
「これなら心配いらないね!」