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【マギ】 A Trip to MAGI World

第3章 I Charm Is Non-Discrimination


〈真愛side〉
「侍女のアリシアと申します」
「あ、どうぞ。」
「失礼します。」

そう言って入ってきたのは、白い髪に紅の瞳をした侍女さん。
っていうとめっちゃ怖い人みたいだけど、ふわふわな髪がゆるく編まれていて、なんだかかわいい人。

「じゃ、侍女さんも来たことだし、私もう戻るね!」

ピスがそう言った。
実はみんなが帰った後で、「侍女さんが来るまで不安でしょ?」と、部屋にいてくれたんだ。
優しいなぁ。

ピスが出ていくと、部屋が沈黙に包まれた。
ヤバい、何か言わなきゃ。

「あの。初めまして、アリシアさん。黒﨑真愛です。真愛が名前です」
「初めまして。私はアリシア・ディアスです。」
「そうですか。アリシアが名前ですか?」
「はい。」

会話が続かない!どうする、真愛!?

口を開いたのは、アリシアさんだった。
「あの、さっき歌っておられたのは、真愛さんですか?」

「!!…は、はい」
「やっぱり!聞かせていただきました。すごくきれいな歌声で…!」
「あはは、恥ずかしいなあ。ありがとうございます」

「私、あの歌を初めて聞きました。他の国の楽曲ですか?」
「えぇ、はい。母国の歌です。」
「そうなんですか。ご出身はどちらで?」

「えぇと、日本なんですが、ご存知ですか?」
「日本…すみません」
「いえ、知ってるわけないんです。ごめんなさい、意地悪な質問して。」

「知ってるわけない…とは?」
「話せば長くなりますが・・・」

私は話した。まずここへ来た経緯、次に日本について。
少々、脚色しながら。

「すごい!それで!?」

アリシアさんはもう敬語なんか忘れて、目をキラキラさせながら聞いてくる。
つられて私も興奮してくる。敬語も忘れて語る。

「すごいすごい!日本に行ってみたい!!」
「私にとってはこの世界の方が、魅力的だけど。」
「そうなの?そっか、物語の中みたいなものよね」
「うん。あ、そうだ!アリシアの話も聞かせてよ!」

「私?」
「うん。そういえばアリシア、いくつ?」
「16歳」
「わ、同い年!すごいね、その年で侍女さんやってるんだ!」
「そう?14歳の時にこの国に来てから、ずっとやってたよ。」

「シンドリア出身じゃないの?」
「うん。バルバッドの、貴族。」

・・・え!?
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