【マギ】 A Trip to MAGI World
第3章 I Charm Is Non-Discrimination
〈真愛side〉
「仲良くしようね!」
ピスティ様とヤムライハ様がそう言ってくれた。
夢みたい!とっても嬉しい!
そう思ったんだけど…
「ねぇねぇ!魅力って無意識にかかっちゃうの!?それってすごい!」
「能力って何!?ここにきた時からルフに魔法がかかっているの!?魅力ってことは8型魔法!?でもそんな複雑な魔法、一体何百の、何千の魔法式が組み合わさってできているの!?夢の中の知らないおじさんって何者!?」
…興奮しすぎ!特にヤムライハ様!
「あのぉ、わかりません。いったん落ち着いて?」
「あっ、そうよね。ごめんね」
「交互に一個ずつ聞こう。先いい?ヤム」
「いいわよ」
「じゃ、いくよ~?」
えっ?
「質問1!無意識に魅力はかかっちゃうの!?」
「あ、は、はい!」
「質問2!能力って何!?」
「わかりません!」
「質問3!知らないおじさんってだれ!?」
「知らないおじさんです!」
「質問4!ごろつき集団も魅力にかけた!?」
「はい、たぶん!」
「質問5!なんで1年間なんていったの!?」
「えと、なんとなく!」
「質問6!この他にも魅力にかけちゃった人いる!?」
「えー、あっ、船の人!」
「質問7・・・「あぁぁぁーーー!」」
もう無理!
「質問攻めにも程がありますよ!早口すぎて答えに追い込まれるし!しかも何で語尾が【?】じゃなくて【!?】なんですか!もう頭がパンクしそうですよ!!」
・・・あ。
叫んじゃった。
大声出しちゃった。
文句言っちゃった。
仲良くしようね!って言ってもらったばっかなのに。
私のバカ!
部屋がしーんと静かになる。今日で何回目!?
「・・・ふっ、ふふふ!あはははは!!」
突然、ピスティ様が笑い出した。つられてヤムライハ様も。
「ごめんね!でも嬉しい!やっと打ち解けてくれた感じ!」
「本当にごめん!興奮しちゃってさ。」
「い、いえいえ!そんな、こちらの方こそ・・・」
『かーたーい!』
「もうほんと、友達みたいに話してくれていいんだよ!」
「うん!タメで全然いいよ!」
「え!ヤムライハ様とピスティ様にそんな」
「まず様やめよう!呼び捨てかちゃんか姉かニックネームか!」
「えっ!じゃ、じゃあヤムとピス」
「OK!改めてよろしく!」
「よ、よろしく…ね」
部屋を出て。
「はあぁーーーー!」
疲れたぁーー!