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【マギ】 A Trip to MAGI World

第3章 I Charm Is Non-Discrimination


〈ジャーファルside〉

シンの部屋を追い出されて。

「なぁ、ジャーファルさんはどう思うんすか?」
「何がですか?」

聞き返さなくてもわかる。さっきのシンのことだろう。

「…まぁ、正直初めて見ましたね。あんなシンは。突拍子もないことを言い出したり、女性に手を出しかけたりすることはありましたが…」

「俺はあれだと思いますよ。一目ぼれみたいな」
「えぇ!?あのシンが!?もうすぐ30なのに!?」
「でもなんか~、そんな感じだったじゃないですか」
「・・・そうなんですか?」

することもないだろうし、戻って仕事でもしようかと思っていたその時だった。
ヤムライハとピスティ、そして真愛さんと会ったのは。

いつもと同じような会話の中、一つ気になったのが、真愛さんの様子。
まるで私たちを避けるかのように、うつむいているのだ。

だから、私は声をかけた。

「愛実さん、でしたよね」
「! っは、はい・・・」
「私、貴方に何かしましたか・・・?」
「い、いえ!そんなことは」

シャルルカンが故郷がどうのとか言ってるけど、違う気がする。
本当に、どうしたのだろう?


「あはっ、ありがとうございます、シャルルカン様」
「・・・っ!」

突然、真愛さんが笑って。
突然、シャルルカンの様子が変わる。

「ジャーファル様も!ご心配をおかけしてごめんなさい!」
「っ・・・!」

突然、真愛さんが笑顔で振り向いて。
突然、頭が真っ白になる。

自分の顔が熱くなっていくのがわかった。
何故?

いつの間にか、真愛さんが離れていく。

胸が苦しくなった。
何故…?


「あら、ジャーファル様。どうされました?ボーっとして」
女官に声をかけられて、はっとする。

シャルルカンもいつの間にかいなくなっていた。
私としたことが…仕事、仕事。

何だったのだろう?さっきの胸の痛みは・・・。
滅多に風邪なんてならないからわからないな。

今度、ヤムライハにでも相談しよう。
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