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【マギ】 A Trip to MAGI World

第9章 It is time to tell the truth.


〈ビルギスside〉

魔導士が、えーっと、6人いる。
じゅうたんに乗せてもらっているけど、どこに行くのだろうか。

「お嬢ちゃん、名前は?」

無駄に長い青髪の少年が言った。
『お嬢ちゃん』って、歳はそう変わらないでしょ。

「…ビルギスよ。あなたたちは?」

「俺はソロモン。で、こっちが…」
「シバだよ!よろしくね」

ソロモンって人より幼く見える、桃色の髪の娘が明るく言った。
何だか、この子とは気が合いそう。


一通り自己紹介をしてもらった。

茶髪のおさげの女性が、アルバさん。
金髪の若そうな男の人は、イスナーン。
さっきも居た、大きい男性は、ワヒードさん。
そして、さっき助けてくれた人が、セッタさん。


「あなたたちは、何者なの?塔を壊したのはあなたたち?何のために?それより、今どこへ向かっているの?」

分からないことが多すぎて、つい質問攻めしてしまった。

「おいおい、そんないっぺんに聞かれても答えられねぇって。アルバ」
「はい。じゃあ、順番に答えるよ。私たちは、『抵抗軍(レジスタンス)』なんだ」

正教連に嫌気がさして、教会を飛び出してきた人たちの集まり。
異種族を魔導士の支配から解放することを目標としている。

「異種族を…。 魔導士の支配って何?」
「うーん、君は異種族を見たことがあるよね。どんな様子だった?」

「えっと…。最初は白目をむいてて怖かったけれど、突然優しく?なって…よくわからないわ」

「あの塔は、異種族の頭をめちゃくちゃに破壊するの。」
「そうだったのね…」

だから、塔が壊れたときに異種族がやさしくなったのね。




人間様、人間様って、神父はよく言っていた。
そして私は、異種族と同じだって言われて、傷ついたんだ…


「…バカみたいね。ひどいわ」


ほぼ無意識に、呟いていた。

誰のことを言ったのか、自分でもわからない。
神父に対してなのか、私自身か。
その両方かもしれない。





「そろそろお前のこと教えてくれるか?」

少しの間の沈黙を破ったのは、ソロモンだった。

「私のこと?」

「どこから来たの?あそこにいたのはどうして?それから、魔法が使えないっていうのは、どういうこと?」

あぁ、そのことね…

「あっ、その、話したくないならいいんだよ。」

アルバさんが心配してくれた。

「大丈夫です。私は…」
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