【マギ】 A Trip to MAGI World
第9章 It is time to tell the truth.
〈ビルギスside〉
何で、こうなったの…!?
塔の外に放り出されるなんて、殺された方がマシよ…!
だって、だって、塔の外には…
ヴルルルルルルルル…!!
「きゃああっ!」
ほら…!
塔の外には、『異種族』がいるって…!
ヴルルァァア!!
こっ、殺される・・・っ!
「氷魔法」
振り上げられた異種族の腕は、一瞬で凍った。
足も凍ってる。
「おいっ、大丈夫か?」
「え、ええ…」
魔導士…?
色黒で、眼鏡で、紫の髪。
塔の中で見たことはない。
「あなたは…」
「おーいセッタ、どうしたんじゃ?」
また新しい人が来た。
縦にも横にも大きい人。
「…人間だ」
「んっ?何故ここに人間がいるんじゃ?」
「僕も今それを聞こうとしていたんだ」
「私は…」
ビシッ
ガラガラガラ…
え!?
塔が崩れてる…!!
「おぉ、派手にやったのぉ」
えっ、なんでこの人たち、落ち着いているの…?
「≠≒≠≒=≠≠」
「あぁ、そうだったな」
色黒の人が、異種族の氷を溶かした。
「なっ、何してるの!?そんなことしたら…」
また、襲われちゃうじゃないっ!
ほら、手を振り上げてる!
私を攻撃する気だわ!
こっ、殺される…!
ポンッ
「ひゃあっ!!・・・ぇ?」
ポン…?
「≒≠≒=≠≠〟*」
な、何か言ってるの…?
「さっきは悪かった、と言っている。大丈夫だ、もう正気に戻っている。」
正気に戻る…?
どういうこと?
「しかしお嬢ちゃん、怖がりすぎじゃ。ボルグがあるじゃろう?」
…ボルグですって?
「…ゎよ」
「ん?なんじゃ?」
「ボルグなんてないわよ!私には…魔法が使えないんだもの!!」
「何じゃと?」
「何だって?」