第1章 別れ
「?誰かしら。とうさん、出てくれない?」
「あぁ…。」
鍵を外し、扉を開ける。
「どちらさ…!?」
父が言い終わる前に、父の首がとんだ。
ユーリと母の前で赤い鮮血が散る。
「!?」
扉の向こうには、男たちが5人程立っていた。
「な…!!」
「か…かあさん!!」
男達が家に入ろうとする。
が、母の動きが速かった。
「う”あ”あア”ァ!!」
母は近くにあったはさみを男達に投げつけた。
「かあさん!?」
投げたはさみは一人の男の胸に深く突き刺さった。
「うぐっ」
その男は倒れ、ユーリと母は男達のひるんだ隙に外へ逃げ出した。
***