第2章 愛しい人 (↑晃牙side)
俺様は次の日には熱は下がって
学院にも行けて、ドリフェス前だから
UNDEADとリハーサルもした
寝込んだ分を取り返すように
練習を重ねて…
当日ーーー
送った日から1度もあんずに会えてねぇなんて
好きって自覚してこれかよ
ツイてねぇな…
人がごった返すステージ裏に
あんずがいるとは思うけど会えてねぇな…
「次、UNDEADなので
ステージ袖で待機してたください。」
そう言われてステージ袖に移動する
客席からは歓声が聴こえるけどよぉ…
気分がどうも浮かねぇ…
いつもの俺様らしくねぇな…
「どうした大神。元気がないぞ。」
「わんちゃんらしくないから
早く元気になってね〜
まぁ俺もあんずちゃんがキスでもしてくれたら
誰よりも頑張るけどね♪」
そういえば、あんずは知らねーだろうな…
俺様があんずにきづかれねぇようにキス…
「嬢ちゃんや。
準備はできておるぞい…♪」
振り返るとドリフェス関係者の札をさげたあんずが来ていた
あぁ… 久しぶりだな…
「嬢ちゃんには世話になったのう…
さて…、夜闇の魔物の目覚めの時じゃよ…♪」
吸血鬼ヤロー、羽風……先輩、アドニスがステージに上がって行くけどよぉ…
「あんず…」
囁くくれぇのちっせー声だったけど
あんずはそれでも気がついて…
どうしようもないくれぇにテメーの事好きになっちまったんだよ…
「頑張るからよぉ…
応援しててくれねーか?」
でも今はこんぐれぇしか言えねぇんだよ…
クソッ…!
それでもあんずは…
あぉ… その笑った顔が好きだぜ…
「うん…! 応援してるよ。
頑張ってね…!」