第2章 愛しい人 (↑晃牙side)
「ああ、そういえば
ドリフェスの最前列のチケットを
葵くんたちが3人分とってくれたそうじゃよ」
最前列だと…!?
どんだけ頑張ったんだ…
いや待てよ… 3人分…?
「もう1人誰か来んのか?」
「そうだな、大神が知ってる人が来るだろうな。」
「おいアドニス。知ってんなら教えろよ。」
「ほらほら〜
わんちゃんは当日のお楽しみって感じ?」
なんで目の前のメンバーはニヤニヤしてんだ…
気持ちわりぃな…
「とにかく、わんこや
明日は来てもらわなきゃ
我輩たち困っちゃうのじゃよ…
だから早く元気になっておくれ…♪」
無理やり話を切られた感じもするけどな
ゾロゾロとUNDEADのメンバーが家から出ていく
残ったのはあんずに貸した俺様のブレザー…
1日会えないってだけでこんなにもなるなんてな…
あんずのにおいがするだけで…
〝愛しさ〟が込み上げてきやがるーーー