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1匹狼な君と

第2章 愛しい人 (↑晃牙side)


22時45分ーー

泊り込みの申請を出しているUNDEADは
夜でも関係なくレッスンが続いてやがる。

でも、俺様は
流石にレオンをだけを置いているから、
気が引けちまって、
自分だけ一旦家に帰る事にしたんだよ。


なのによぉ… 教室に忘れ物かよ…
めんどくせぇなぁ…


んっ…?
向こうから誰か人がきてんじゃねーか?


「あっ、晃牙!
UNDEADは今日泊まりだもんな!
おつかれ!
俺はこれで見回り終わりだから帰るんだ!」


なんだ、デコ助か。
生徒会とやらも大変だな。


「もしかしてなんだけど、
あんずも一緒にUNDEADと練習してたりするか?」


「は?何言ってんだよ。
あんずは一緒じゃねぇよ。」


「あれ… じゃあどこにいるんだ…」


「おいデコ助、
どこにいるってどーゆー事なんだよ。」


「落ち着けって晃牙!
2-Aにあんずのカバンがまだあるから、
学院内にいるはずなんだけどさ…
どこにいるか、わからないんだ…。」


はぁ?行方不明って事じゃねーか。
デコ助はなに呑気にしてやがるんだ。


「流石に、こんな時間に1人で帰ったら危ないし、
まだ学院のどこかにいるはずだから、
あんずを見かけたら
俺に伝えて欲しいんだけどーー」


「デコ助はやらなくていーぜ、
俺様があんずを家に送ってやんよ。」


そんな呑気な奴より、
俺様の方がいいだろ…
とにかく早く探さねーと…

あんずのカバンは… あった。
あんずのと自分のカバンを持って、
思い当たる所へ走って向かった。

建物を出て、中庭の大きな木の元へ…

あ…?
これは雨の匂いがすんな…
しかも大雨だろうな…
なら早くあんずを見つけて帰んねーと…



あの木の所に行くとーーー

いた。

そうか… 寝ちまったんだな…
疲れてんだろーな毎日毎日…
無理すんなよマジで…


しかも、
テメ〜の今作ってる衣装はUNDEADかよ…
デザイン的に俺様のじゃねぇか…


あぁ、もう、クソッ!!!

可愛すぎんだろ…


ちょっとくらい、いいよな…?
こんな所で無防備なあんずも悪いかんな。


あまりにも〝愛しい姿〟に
俺様はあんずの唇に触れるくらいのキスをした。
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