第2章 愛しい人 (↑晃牙side)
あれから少し経ったが、あんずと会えていない。
次のドリフェスでUNDEADも出演するらしく、
忙しくなっちまったからな。
あんずもプロデューサーだからな…
お互いに忙しんだと思ってる…
またクマを作りそうだなあんずは…
心配なんだよ…
「大神、どうした?
ぼーっとしているが、何かあったのか?」
「…あぁ。いや、何でもねぇよ。」
今は吸血鬼ヤロ〜抜きでレッスン中だからな…
集中しねーと…
「わんちゃんがキャンキャンしてくれないと、
調子狂っちゃうなぁ…♪」
「だから、犬じゃねーよ。
狼だっつってんだろ…」
スケコマシもちゃんと練習してやがんのに、
俺様が女の事考えてどーすんだ…
「あっ、そういえば、
朔間さんから聞いたんだけど、
今日は泊り込みで練習するらしいよ。
今、その書類を生徒会に出しに行ってるから
朔間さんいないんだけど。」
「朔間先輩は夜行性だからか、
深夜になるほどレッスンが厳しくなる…
俺は泊り込みはあまり好きではない。」
「いや、俺も男と泊まるなんてありえないから!
せめて女の子がいればなぁ…
あっ!あんずちゃん誘って…」
「それはぜってーにダメだ。」
あぁ、もう… クソ!
なんであんずの事になると
こんなに焦っちまうんだ…