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1匹狼な君と

第1章 優しい人 (あんずside)


「ガミさんって、意外と気にかけているというか、
優しいよね〜!
だって今のあんずを心配したんでしょ〜?」


スバルくんが私達のやりとりをみてから、言った。


「バッ、 ちっ、 ちげーよ!!
そんな事より、大吉の為に栄養バランスの良い、
ヘルシーなレシピを渡しにきたんだよ。
お前、飼い主ならしっかり管理してやれよ。」


そう言って、大神くんはスバルくんにノートを渡していた。
もしや、これにレシピが…?
ただの紙切れではなくて、ノートを…?


ーーー優しさじゃなくて、愛犬家…?


目の前の事がよく分かってなくて、
優しいって認めたくなくて、
そういう風に考えていた。


「わ〜 こんなにびっしり書いてあるの!
ガミさんすごいな〜!
写真まで付いてるよ〜
ガミさん、ありがとう!」


スバルくんの笑顔は相変わらずキラキラしていた。
大神くんはとにかく、大吉の事を心配していて、
頑張れよってスバルくんに告げて、
教室から出ていった。


大神くんはーーーー

本当に犬が好きなんだなって思った。
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