第2章 愛しい人 (↑晃牙side)
昼休みまでで、
こんなに疲れるものがあんのかよ…
音楽聴いてれば、
誰も話しかけてこねーよな…
もう誰も俺様に話しかけんじゃねーよ…
なんか、ドアの所にボケっとしてる奴いんな…
誰だよ…
って、あんずじゃねーか…!
「よお。 今日もメシ食うか?」
おっ、頷いたな…
ココまで疲れたけど無駄じゃねーよな…♪
「じゃあ… 今日はココじゃなくて、
もっと静かな場所で食ってみねーか?」
あんずも教室よりその方がいーだろ?
ってまぁ、そんな事は聞かねーんだけどよぉ。
あんずの手首をガッと掴んで
そのままリッチ〜が教えてくれた場所まで
連れてきゃいーよな…
手首細すぎだろ…
ちゃんと食ってんのか…?
あー… もう…
今日はあんずの事ばっか考えてんな…
クソッ… しっかりしろよ…
ーーーー
掴んだままココまで連れてきたわけだか、
あんずは気にいったか…?
「ココなら、昨日よりマシだろ…?」
リッチ〜はすげぇな…
この場所回りの音全然聞こえねーよ…
とりあえず座るか…
って、うわっ!
隣に座ってくんのか…
近いだろ… いや、落ち着け…
ココでメシ食うだけだぞ…
「大神くん、今日はお弁当なの?」
いつもより声が聞こえやすいな。
あんずの為に作って…
じゃねーよなぁ…
「ああ… 今日は何となくだな…
早起き出来たから、自分で作ったんだよ…」
「自分で?凄いね!私はお母さんが作っているのに。」
「1人暮らしだからよぅ…」
「寂しくないの…?」
なんでそんな、
びっくりした顔してんだよ。
話してなかったか?
「俺様はレオンと一緒に住んでるからよぅ。
いつも俺様が帰ると、しっぽを振って駆け寄ってくれるからな!」
レオンは大切な奴だかんな。
でも、あんずの方が大切だけどな…
って、
今度はフリーズすんなって、
そんな意外だったか?あんず大丈夫か?