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1匹狼な君と

第1章 優しい人 (あんずside)



















「好きだぜ、あんず…。」



1番前の私にしか聞こえないだろう…
鳴り止まない音楽と歓声が一瞬、
遠のいた気がした。

そのまま晃牙くんは元いた配置に戻って行った。


私の事が… 好きーーーーー





「うわぁ〜!!!
あんなのされたら男の俺でも惚れちゃうって〜!」


「かっこよく決めてくれましたね!
大神先輩!!
背徳さは全くありませんでしたけど!!」


隣にいる2人は私の方を見て、
同時に色んな事を喋っている。


ーーー本当晃牙くんは私の事が好き…?
じゃあ、私は…?


私は…



「なんで、ずっとぼーっとしてるの!!
あんずさん!」


「今UNDEADが終わって、
ステージ袖に戻って行ってますよ?
あんずさんはこのままで良いんですか!?」



ーーーー違う
私も彼に応えなければ…


「ありがとう!ひなたくん、ゆうたくん!」


2人にお礼を述べ、
先程と同じ関係者専用のドアから
ステージ裏に行った。


バタンーーー

「あんずさんと大神先輩結ばれたよね…?
これを機に俺とゆうたくんも…!」


「それとこれは違うでしょ兄貴。
近いから、くっつかないで、離れてよ。」
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