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1匹狼な君と

第1章 優しい人 (あんずside)


突然、
目の前には光り輝くたくさんのサイリウム。
鳴り止まない歓声と音楽。

そうか…ここは…


「いやあ〜、
それにしてもUNDEADはすごいね〜
このドリフェスの目玉って感じだよね〜」


「ココの席、あんずさんの席です!
俺たちの席も隣なんで、
ドリフェス楽しみましょう!」


関係者専用のドアから一番近い観客席に
ひなたくんとゆうたくんは案内してくれた。
それにしても、1番前の席なんて…
どうやってとったんだろう…


席からステージを見ると、
そこには…


「「「「 We are UNDEAD!! 」」」」


先程送り出したUNDEADが
今日1番の歓声を浴びながら
パフォーマンスの真っ最中だ。


晃牙くん… 晃牙くんはどこだろう…

あっ、向こうでエレキギターをかき鳴らしている

「震撼しやがれ!愚民ども!!」


彼のパフォーマンスに圧倒されてしまう。
いつもはそんな事言わないのなぁ…
カッコイイなぁ……

と、じーっと見ていたら
〝彼〟と一瞬目が合った。

彼もこちらに気がついたようで、
ステージ上ではアイドルの顔の彼が
一瞬、私と話すときのような
優しい笑顔が見えた。


…すると、
派手にギターをかき鳴らしながら
不自然にならないように、
こちらに近づいてきた。

私の目の前にきてくれた。
私の近くにいる外部からきたお客さんからは、
歓声がより一層激しくなる。

晃牙くんは私の目を見て、
あんず と、口パクで声には出さず伝えて、
自身に付いているマイクを
ギターで完全に遮りーーーーー


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