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1匹狼な君と

第1章 優しい人 (あんずside)


大雨の次の日の朝は、雲ひとつない晴れで、
昨晩の天気が嘘のように、清々しい朝だ。


昨日は遅く家に帰り、
晃牙くんに言われた通り
すぐにお風呂に入って温まった。

晃牙くんのブレザーはすぐに洗濯をし、
急いで乾かして、
綺麗に畳み今は、この袋の中に入っている。

きちんとお礼を言わなければーーー





学院についてからすぐに2-Bへ向かったが、
まだ晃牙くんは来ていなかった。
机の上に置くのは、少し気が引けた。
直接お礼を言いたいと思っていたからだ。

それから、休み時間にも数回、
隣の教室を覗いたが、晃牙くんはいなかった。

昼休みを迎え、また改めて2-Bを見たけれど
晃牙くんはいない…
バックすらも見当たらない…
という事は、欠席…?


「あんずちゃんったら、
今日は何回もコッチに来てくれるのねぇ♪
ちなみに、晃牙ちゃんは風邪でお休みよぉ〜」


…! やっぱり…
原因は分かりきっている、昨晩の…


「ねぇねぇあんずちゃ〜ん!
それより、晃牙ちゃんとは付き合っているの〜?」


!?!?!?!?
付き合っている!? 晃牙くんと私が!?

有り得ない!と思い勢いよく首を振った。
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