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1匹狼な君と

第1章 優しい人 (あんずside)


ーーー暫くたったある日の事、

私は慌ただしい日々になっていた。
お昼休みも校内を走り回り
書類やら資料を持ち、
あちこち駆け回っていた。

あの日以来、
晃牙くんとまともに話していない。

これには訳があり、
次に開催されるドリフェスの事で、
身を削って仕事をしているからだ…




その知らせを初めて聞いたのは
晃牙くんに抱きしめられた日の放課後に、
椚先生から
「次やる予定のドリフェスの運営をやってみませんか?」
とお誘いを受けた。

渡された資料の
〝出演予定ユニット〟の欄を見てみるとーー


「恐らく、今回ドリフェスで目玉なのは、
UNDEADになるでしょう。
出演ユニットの中で1番知名度が高く
この中でファンも1番多いと考えられます。」


UNDEAD…
晃牙くんにもまた会えるのかな…
いやでも、今会っても少し気まずいかな…?


「あなたにとって、いい機会だと思いますが…
どうしますか? やってみますか?」

私は誠意を見せるためにも力強く「頑張ります」と答えた。





この日を境に私の忙しさがヒートアップした…
という訳で…
校内を走り回り、一区切りついた所で、
自分のスケジュール帳で、
今日の予定を再確認する。


今日は…
プロデュースするユニットはないようだ…
これなら、衣装作りに没頭できそう…

放課後にやる事は衣装作りに決め、
予鈴がなったので、
また走って教室へ戻った。
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