第1章 優しい人 (あんずside)
その後も会話はずっと続いていく。
スバルくんの元へ大神くんが来て、
私と一瞬会話をして、
成立した と思っていたが、
それとは比べ物にならないくらい。
今の会話は凄く楽しい。
「アホの明星はどうでもいいけどよぅ、
大吉は大切なダチだぜ!」
だから、この前なあんなに大吉の事を心配していたのかーーー
「羽風……先輩はいつも来ねぇからな…。
吸血鬼ヤロ〜も起きててびっくりしたぜ!
真面目に来るのはアドニスだけだからよぅ。」
プロデュースした時は魅了されたのに、
普段のUNDEADはとても自由奔放なんだなーーー
「眼鏡モヤシは俺様がシゴいたんだぜ!
へっ!今もモヤシだけどな、前よりはマシになったんじゃね〜か。」
それを受けて真くんは体力作りを続けているのかーーー
大神くんの話を聞いて、
初めて知った事がたくさんあった。
聞いてて楽しかったし、
私も大神くんも、
自然と笑顔になっていくのが分かった。
そして、 ドキドキ もずっと続いているーーー