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【黒バス】 貴方の隣にいたかった 【宮地清志】

第13章 付きまとわれる


「宮地ぃー!聞いたぞ!
今日で呼び出し4回もされたんだってなぁ!」

「げっ…」

部活へ行く途中ばったり木村と会ったと思えば
俺のそんな噂は木村にまで届いていたようだ

「モテる男は違うってか!」

「嬉しくねぇんだよ…」

そんな話をしながら体育館へ向かって歩いていく

「宮地くーん!」

後ろから俺を呼ぶ声

「お、杉本さんじゃね?」

「またかよ…」

今日はよく付きまとわれる
こんなことがこれから毎日続くのか…?
そうであれば登校拒否したくなる

「なんで先行っちゃうのー!一緒に行こうよ!」

ね?なんて首を傾げて上目使いで見てくる
なんで一緒に行かなきゃいけねぇんだよ

「…木村行くぞ」

「え!?でもいいのか…?」

チラッと杉本のほうを見て様子をうかがう木村

「早く」

そう言って急かすと木村は俺についてきた
杉本のことなんて知るか

俺が聞きたいのは杉本なんかみたいな甘ったるい
つくったような声じゃない

もっと透き通っていて凛とした声の…

「…愛生……」

「?なんか言ったか?」

「…いや、何も言ってねぇ」

この声も愛生に届くはずないのに
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