• テキストサイズ

【黒バス】 貴方の隣にいたかった 【宮地清志】

第12章 屋上で


「…お、あれ先輩じゃねー?(笑)」

『え…?』

2人がいる屋上から下をのぞいて見えるのは宮地と女子生徒

「告白?宮地さんモッテるぅー!」

茶化すように言う高尾
宮地達がいるところは校舎裏なのでこんなところにいるということは
告白くらいしかありえないだろう

『こ、く…はく…?』

そう一言呟いて愛生は宮地達のほうを見つめる
目が離せないのだ

声は校舎から聞こえる
騒がしい話し声などでかき消されて聞こえない

『ッ…』

――清志が他の女の彼氏になる…?

――そんなの…!

すると宮地は気まずそうな顔をして頬をかいて口を開いた
そして女子生徒は俯きながらも宮地の前から走って逃げて行った

恐らく断ったのだろう

――よかった…

ホッとしている自分がいる

宮地のもとを離れたのは自分なのに
高尾を選んだのは自分なのに

でも高尾を選ばなかったら…

「先輩ッ…」

ぎゅぅっ…と高尾が愛生の腰に抱き着く

「宮地さんばっかり見てないでよ…
俺を…俺を見て…?

じゃないと俺…」

悲しそうに、寂しそうに言葉をつなげていく高尾の
それ以上の言葉は聞きたくない、という風に愛生はさえぎる

『!、わ、私には…和成だけだよ…』

「! そーっすよね!」

更に強く抱き着いてくる高尾の声色を聞いて安堵した
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp