第11章 呼び出し
「すいません…宮地くんいますか?///」
そんな呼び出しも今日で4回目
彼女いなくなったってことが噂になったと思えばこのザマだ
「…また告白」
そうやって呟くのは昼休みにも関わらず
何故か俺の目の前にいる杉本
弁当1人で食べようと思ったら前に座って強制的に一緒に食べることに
こんなことなら大坪達んところ行けばよかった…
今更後悔しても遅くて
とりあえず重い腰を上げてその女子のほうへ行く
「宮地だけど…何?」
「えと…あの!///ちょっと来てくれませんか?///」
渋々とついていく
女の後ろを歩いている間は愛生のことしか考えられなかった
今、俺の隣には愛生はいなくて
高尾なんかの隣にいて
笑顔どころか…目も合わせてくれなくて
…あの幸せだったころに戻りたいなんて女々しいか?