第6章 ★世界で一番好きな人/笹谷武仁
妖艶な笑みを浮かべたさんが、ゆっくりと俺の上に腰を落とす。
そそり立った肉棒が、びちゃびちゃに濡れたさんの花弁に包み込まれていく。
一度差し込まれただけで、もう果ててしまいそうだった。
けれど、ゆっくりと腰を動かし始めて吐息を漏らしているさんをもう一度イカせたくて、イキそうになるのをぐっと堪える。
ズッ、ズッ、とゆっくりした音が、次第にパンパンと乾いた音になっていく。腰を動かすリズムも早まり、それに同じくして二人の吐息のリズムも早まっていく。
さんが上下に動くたびに、豊かな彼女の乳房も上下に揺れ動いて、乳房からしたたった汗が俺の体へと伝う。
さんの動きに合わせて下から突き上げてやると、先ほど舌を入れた時よりも強く彼女の中が締まっていくのを感じた。
俺のモノを噛みちぎろうとするように、ぎゅうっと締め付けてくる。
そこからはただもう、本能に身を任せていた。
本能の赴くまま、二人ともベッドの軋む音も気にせずに一心にお互いを求めあった。
「―っ…!」
「はぁっ、はっ、はぁっ、はっ、はっ…」
「…イクッ…!」
「あああぁぁっっ!!」
どくんどくんと波打つように、大量の精液がさんの中に流れ込んでいった。
二回目の絶頂にさすがに疲れたのか、さんは俺の体の上でぐったりとしている。
しばらくぴったりと体を寄せていたさんが、おもむろに起き上がって、体から俺を抜き去った。
瞬間、ゴムが外れて白濁とした液体が二人の体とベッドの上に広がった。
「っ、ごめん、大丈夫?!」
「大丈夫、中には入ってないし。…ピル、飲んでるし」
「あ……そう、だったな。…でもごめん。ちゃんとつけれてなかったのかもしれない」
「ううん。私が激しく動いちゃったからね」
ふふ、と笑うさんはいつものさんだった。
またいつもの先輩と後輩に戻ってしまったことが、少し寂しい。
「…今日は、すっごく良かった。…始めは、びっくりしたけど。色々。武仁がそういうプレイ好きだとは思ってなかったし。今度は制服でも着てしてみる?」