第6章 ★世界で一番好きな人/笹谷武仁
もしかしたら、俺の奥底には、そういう気があるのかもしれない。
デニムのホットパンツからすらりと伸びている足に、触れる。
足の指先から太ももまで、指先でなぞり上げただけで、さんの体が大きく跳ねた。
同時に甘い声が大きく漏れ出て、さんは恥ずかしそうに口元を抑える。
その一連の動作がすごく可愛くて、たまらなくて、俺はもう一度深く口づけた。
「んんっ……!」
苦しさに、さんがまた俺の胸をドンドンと叩く。
だけど離れたくなくて、俺は足先からなぞりあげた指先で、さんの大事なところにそっと触れて、さんの意識を違うところに向けた。
すでに敏感になってしまっている部分に触れたその瞬間に、唇を離す。
ホットパンツ越しに触れただけでも十分な刺激だったのか、唇が離れた瞬間に、大きな甘い声がさんの口から飛び出して来た。
「あぁっ」
「いい声ですね、今日は特に」
「っ、やだ、武仁……」
「もっと聞かせて?」
「あっ、あっ…!」
ホットパンツを手早く脱がして、下着だけを纏ったさんの大事な部分に、そっと指を這わす。
しっとりと濡れてきているのが分かる。下着がじっとりと濡れるまで何度も指を往復させた。
濡れた部分を俺の指先が通るたびに、さんは体を震わせて甘い声で鳴いてくれた。
さんから溢れ出た愛液が指先にまとわりつくまで、何度もじらすように指先を動かした。
同時に弱い首筋にそっと口づけをして、時折舌先をそっと這わす。
「だめっ、武仁、そんなの……っ、あっ…あっ…」
「ダメなの? こんなに濡れてるのに?」
「やだ、…言わないで」
潤んだ瞳で見つめられると、俺の中の加虐心が湧き上がってくるようだった。やっぱり、俺はSなのかもしれない。
もっと恥じらう姿を見たくなって、恥ずかしそうに身をよじるさんの耳元で、そっと囁いた。
「聞こえます? この、やらしい音」
「ぃやぁっ…」
下着の中に手を入れて、さんの秘部に指をトントンと当てる。
軽く当てて指先を離すだけで、秘部から溢れ出てくる液がぴちゃぴちゃとなんともいやらしい音をたてた。