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STORY

第2章 マンネリ解消の方法



「壮五くん、やっと2人きりで会えたね」

壮五宛に荷物が届いて10数日後。
あの日以来、久しぶりの2人の時間が取れた龍之介と壮五は、龍之介の部屋にいた。

「はい。楽しみにしてました」
「俺もだよ」
「十さん」

壮五は片手を出して龍之介を誘う。
それに応え、龍之介も手を出したその時・・・

――ガチャン

「え?」

龍之介の手首には手錠がかけられていた。

「壮五、くん?」
「十さん、今日はちょっといつもと違うことしてみたいんですけど・・・良いですか?」
「へ?いつもと違うって・・・えっちょっ・・・」

訳の分からない様子の龍之介を、素早くベッドに押し倒し、もう片方の手首にも手錠をかけた壮五は、それをベッドの柵にかける。

「壮五くん、何を・・・」

万歳の格好になった龍之介は、壮五の意図が読めずキョトンとする。

「十さん、こういうの使ったことあります?」

どこから出したのか、壮五の手には男性性器を模した物が握られていた。

「バイブって言うらしいんですけど・・・よく作られてますよね。ほら、このスイッチ入れるとクネクネ動くんです」

と、音を立てて動くソレを、壮五はウットリと見ている。

「壮五くん?それ、どうしたの?」

壮五の様子に龍之介の声が上擦る。

「買ったんです。通販で。あ、ちゃんと偽名使ったので大丈夫ですから」

と、微笑む壮五。

「僕、いつも十さんを満足させられてるのか不安で・・・」
「何言ってるんだ!充分満足してる」

龍之介がそう言うと、壮五は悲しげに微笑む。

「十さんは優しいから、僕を傷つけないために言ってませんか?」
「そんなことない!満足してなかったら、君と身体を重ねたりしないよ!」
「良かった」

安堵の笑みを浮かべる壮五に、龍之介も微笑む。

「だから、これ外して?」
「嫌です」

龍之介の願いをバッサリ切る壮五。

「せっかく十さんのために買ったんです。試させて下さい」

壮五な妖しげな笑みを浮かべた。
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