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STORY

第1章 Love Triangle


「はぁー」
「・・・・・・」

龍之介と壮五とテレビ局を後にし、2人と別れた楽と大和は、仲睦まじく歩いていく2人の背中を見送る。

「まさか十さんも仲間だったなんてな」
「あぁ」
「好きになった時さっさと言っとけば可能性あったのかね~」
「・・・どうだろな」

どこか心有らずな返事をする楽を、大和は見つめる。

「お前、どうした?」
「あ?何が・・・」
「あー、失恋してショック受けてる?」
「・・・いや、意外とショックじゃない」
「へ?何で?」
「・・・お前はショックなのか?」
「そりゃ、まぁ。男から恋愛感情持たれたら困るだろうと想い隠してきたのに、男と・・・しかもメンバーと付き合ってるとか。ショックじゃないわけないっしょ」
「そっか・・・」
「おいおい、八乙女さんよ。調子狂う反応しないでくれない?」

大和は楽の背中を叩く。

「いでっ!」
「はぁー。失恋した者同士飲みにでも行って慰め合うか?」
「・・・慰めてやるよ」
「はい?」
「俺が、お前を慰めてやる」
「えっ?・・・っておいっ!」

楽は大和の腕を掴むと、強引に引っ張り歩き出す。
それから車に乗り、楽のマンションへと連行した。

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