第2章 泣きたくなる夕焼け
それから、サフィアは二人きりの時は友達のように、人がいるときは部下として振舞ってくれた。
そんなサフィアにはすべて話せた。おそ松が好きなことも。おそ松が他の女性といるのがとても嫌な事。眠れない事。
「もうすぐユーリ様の誕生日ですね。」
どうせおそ松は来ないだろうから誕生日なんて意味がない。
そうサフィアに言ったら、
「もしボスが誕生日にユーリ様に会いに来たら、ユーリ様は気持ちを伝えられますか?」
「そうだね。言えるかもしれないね。」
ヤケになっていたのもあるし、もしかしたら来てくれるかもしれないなんて甘い考えがあったんだと思う。