第9章 夢
「おーい、おーい。無事か??」
若い女の子の声。
懐かしい。この声は
「神様ではないですかぁ。」
まだ残る頭痛と戦いながらも意識をしっかり保とうとする。
「久しぶりじゃのう。元気…では無さそうじゃな。」
困り顔の神様。
いや。これでは私っぽくない。ぽくないぞ!
そう言い聞かせてやる気を出す。
「元気だよ!ちょっと色々あって疲れてるだけ。」
「そうか。ならいいんじゃが。」
「あ、そうそう!なんか、寝たらもとの世界に戻っちゃったんだけど…どうして??」
まだ少し怪訝そうな顔をしている神様だったが、答えてくれた。
「多分もう少しで変えることになるんじゃろう。もとの世界に戻そうとする力が少しずつ大きくなってきているんではないか?」
戻る?あぁ、そうか。元々そういう話だったもんね。
そう。戻らなくちゃいけないんだ。
「もうそろそろなの?」
自分らしくない声が出てしまった。
さみしがっている自分がいて驚く。
はじめの頃は遊びに行く感覚だったのに。
「いや。でもまだ結構残っている筈じゃ。それか…いや。お主に限ってそんなことはないだろう。」
何かありそうだ。だけど多分聞いても話してくれないだろう。
神様の顔がそう語っている。
「まぁ、とにかく。仲良くやるのじゃ。時間はあっても迫ってきているのじゃからな。」
そういって虚空の中に消えていく。
あぁおかしいと思ったら神様のテンションだわ。
眠い。この眠気にはいつも逆らえないんだ…よ……な………。