第11章 自分の気持ち
蛍の部屋に通されるとキチンと片付いており
どこに座ればいいか悩んでいると
先に座ってた蛍に引っ張られ
足と足の間に座らせられた。
後ろからギューと抱きしめられて…
恥ずかしいと訴えれば
じゃあ、一生してくれないワケ?
なんてずるいことばかり聞いてくるから。
それから自分たちが付き合った事を話すべきか話し合った。
蛍は隠すことでもないから聞かれたら素直に答えればいいし
だからと言ってわざわざ自分達から付き合ったというのも
と言うので…
聞かれたら答えるということにしたら
蛍のお母さんが一階からだろう
ご飯できたわよ!
と言うので恐る恐るダイニングに向かった。
指定された席に着き蛍の両親が楽しそうに
ワイワイと言っている賑やかな中
いただきますと手を合わせ卵焼きを口に入れたら
「温かい…」
とつい無意識に言って涙が零れてしまった。
蛍の両親はきっとびっくりして、
まずかったら食べなくてもいいのよ。
って慌てさせて気を使わせてしまって。
「違うんです…あんまりにも美味しくて…。」
誤解を解き本当に美味しい温かいご飯を食べた。
温かくて幸せなご飯。
食べ終わりせめて片付けくらいはと思い
手伝います!
と伝えると蛍のお母さんは優しく笑いながら
ケガしてるから今度来た時はお手伝いしてもらうから今日はいいわ。
と、今度を強調しながら言ってくれた。
それを聞くと蛍はあたしの手を引っ張り部屋へと