第11章 自分の気持ち
「…ごめん…」
なんて、蛍の口から珍しい言葉が出てきて…
それを聞いたら嬉しさが込み上げてきて
「迷惑とかかけちゃうけど、よろしく…お願いします…」
泣きながらだったけど…
さっきは上手く笑えなかったのに
今は笑えた気がする。
ふと体全体が温かくなって
蛍に抱きしめられているんだと気づいた。
「あの…嬉しいけどね…恥ずかしくて…」
嬉しいけど流石に公園は恥ずかしくて…
蛍とベンチに座り
イライラして潰した
と言われながら、ぐしゃりと潰れた箱を渡された。
包みをひろげ箱を開けたら
あの時欲しかったチョーカーが入っていた。