第11章 自分の気持ち

「本当に嫌いな人となんて出かけるワケないデショ…。嫌いな子とお揃いなんてしないデショ…。ただ…キャプテンに誘われて嬉しそうにしてる由佳に…イライラして…」

「月島君の言ってること全然わからない。あたしは断ろうとしてたのに勝手に行けばいいって言ったの月島君じゃん！！嫌いなんでしょ…あたしの事…」

言っていることが分からなくて…

理解が出来ない。

つい感情的に言い返してしまって…

「僕には誘われて喜んでるように見えたからそう言ったんデショ…。僕は、前に嫉妬深いって言ったよね…？由佳がキャプテンにニコニコ懐いてるだけでイライラするし、キャプテンに懐いてる由佳が嫌いなのは本当。僕のモノじゃないから余計不安にもなるし…。」

え…？僕のモノじゃないから不安？え？

顔がどんどんと熱くなっていく。

「…それって…」

声にだしたけどうまく聞けなくて

「ねぇ、僕だけのモノなってよ…」

僕だけのモノって？？あたしの考えと合ってるの？

「それって、どういう意味で…？」

確認しないとわからない…

「…だから…そのままの意味なんだけど…」

「ちゃんと言ってくれないとわからないよ…さっきあたし嫌いって言われたもん…」

「す………き…だ…から…僕と…付き合ってよ…」

途切れ途切れに顔を真っ赤にしてそう伝えてきた蛍に…

緊張が切れたのか涙がボロボロとでてくる。

「あたしも…蛍が好きで…大好きで…今日も嬉しくて…でも嫌いって言われて…」

嬉しいのに涙が止まらなくて。