• テキストサイズ

【ハイキュー】君じゃなきゃダメな理由【夢主目線】

第11章 自分の気持ち


電車に乗ると彼はぼそりと

「血止めなきゃね…。」

「大丈夫だから。ポケットティッシュ持ってるから…」

わかってる。
もう甘えたりしない。
一人で何でもできるようになる。
大丈夫。
一人で大丈夫。
大丈夫だから。


泣きそうになる自分に何回もそう言い聞かせながら…

だからもうあたしに近づかないでよ…。

正直足も手も痛いけど

このままだと彼とずっと一緒に帰るようになるから…

少し遠回りだけど違う方角で帰ろうとしたら

彼にまた腕を引っ張られた。

蛍は公園に着くとケガしているところを水洗いしよう

と言って水を出してきた。

「ありがとう…月島君…」

もう一人にしてほしい。

「はなしがしたいんだケド…」

なんで嫌いなのにあたしに関わるの…?

「話すことなんてもうないでしょ?月島君の気持ちわかったから…。もう迷惑もかけないし…傍にもよらないよ」


「そうじゃなくて…」

「何が…?もう、帰りたいんだけど…」

出来るだけクラスの男子と話すような風に

話しているつもりだけど…。

上手く演じれない。

上手く笑えない。
/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp