• テキストサイズ

【ハイキュー】君じゃなきゃダメな理由【夢主目線】

第11章 自分の気持ち


そう思いながら思いっきり走った。

行く当てなんて無い。

だけどあの場所にはいられなかったから。

家に帰ればきっと目が腫れ上がるくらい泣いちゃいそうだし。

少し落ち着くために…

歩みを止めたあたしは近くのベンチに座った。

ゲームセンターの袋は落とさず持っていたみたいで。

この子達だけでも楽しかったココに置いていってあげようかな?

まだ夢が見れたこの繁華街に。

夢の続きをあたしの代わりに見てもらうために…。

プリクラをポケットから取り出し見つめながら

渡さなくてよかった。

ゴミにされちゃうよりかは

あたしが宝物箱に仕舞って置けばいいんだから。

そう思いながらボーと空を見つめていると

また知らない男の人から声をかけられた。

嫌だと言っても伝わらない

この人たちは何語なら通じるのだろうかなんて考えて

また悲しくなった。

いつの間にか彼みたいな考えをしていることが…

そんな事を思ってボケっとしていたあたしは

その男の人に引っ張っられて連れて行かれそうになった。

「由佳!!何してるのさ?!」

聞きなれた大好きだった声が荒々しく聞こえると

彼の方に引っ張られた。

「何…?月島君…」

と言って

離れようとしても無言であたしの腕を引っ張りながら

駅の方に歩いて行く。

あたしも彼も何も言わずに駅のホームに立つ。

いつものようにいつもの電車に乗るけれど

あたしも彼ももう朝とは違うのだ。
/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp