第11章 自分の気持ち
「で、ついたけど、なにしたい?」
ぱっと目に付いた場所…
「ゲームセンター行こうよ!!」
「ん、わかった」
蛍は特に文句も言わず一緒に来てくれて。
中に入るとあたしでもできそうな
小さな色とりどりのマスコット用のクレーンゲームがあって。
その中に黄緑色の可愛いマスコットのストラップがあったのでやってみた。
これなら色違いで蛍と一緒に付けられるかもしれない。
っておもいながらやってみたら
赤いマスコットが二つくっついて、出口に落ちた。
蛍が後ろから見ているのに気づいていたから、
「本当は黄緑の子狙ってたんだけどなぁ…でも取れたからいっか!」
「そーだね。取れないよりはマシなんじゃない?」
そんなこと言うから…。
「はいっ!スマホにつけて!あたしもつけるから!」
二つ同じものの一つをほぼ無理や渡してみた。
「僕のスマホ、カバーもつけてないから、ストラップをつけられる場所なんてないんだけど?」
「え…。そうなんだ…。じゃあ、仕方ないね…」
それは考えてなかった…。残念だなぁって思いながら
辺りをキョロキョロ見回すとすごっくかわいいぬいぐるみ。
デフォルメされたオオカミだ。