第10章 嫌われるのが怖いだけ
そんな楽しい音駒との練習試合も終わり
音駒の人達が帰る時、主将さんに抱きかかえられた。
「じゃあ、わんこちゃん貰っていきますね!大事に育てますんでぇ~心配しないでください~」
と言われて焦って
「野良じゃないんで!!大丈夫です!!飼い主いるから!!!!」
と一生懸命拒否してるのに
なかなか離してくれなくて…
蛍の方を見ても知らんぷりで…
音駒の人達は「っていうか、飼い主いるのかよ!」
笑っていたけど…。
少し悲しかった。
蛍にはやっぱりどうでもいい事なんだろうなって思うと。
そうこうしてるうちに大地さんが
音駒の主将さんから引っ張り抱えなおしてくれて
「そうなんですよ。烏野で大事に育ててるのでご安心を~」
「うちで育てた方がもっと大事にされますよ~」
と、大地さんが離してくれて
二人はそこからなにやら色々話している。