第10章 嫌われるのが怖いだけ
今日は音駒との練習試合だ。
みんなは食らいつきはしたが、何回も負けた。
格が違うと言えばそれまでだ。
しなやかなレシーブ力は圧巻だった。
特に音駒の主将はいるだけで威圧感さえある。
あたしだったら一番やりたくないタイプの選手だ。
途中からマネージャーのいない音駒のお手伝いをしていた。
日向たちのわがままで何回も練習試合しているから
疲れているだろうと思い
レモンのはちみつ漬けを渡したりした。
何故かモヒカンの人は目を見てくれないけど…。
いつの間にか名前で呼ばれるより
「わんこちゃん」と呼ばれてるような気がするけど
面倒だからそのままにしておいた。
休憩中に音駒のセッターの金髪の子が話しかけてきた。
「ねぇ、由佳…連絡先教えて…。」
「情報収集ですかぁ~?いいですよ!そっちの情報もくださいね!」
そう言いながら交換したら、ゲームの招待が来た…。
「それ、登録して。位置登録で特産品貰えるから…。城下町作るだけでもいいし、合戦ばっかするのもいいと思う…」
「へぇ~確かに面白そうだね!やってみるね」