第6章 君の左側
ふと目に入ったのはスポーツタオルのコーナーだった。
緑から黄緑、黄色と
綺麗にグラデーションになっていくスポーツタオル…
蛍に似合いそうだなぁ。と思った。
あっ!いつもありがとうって意味でプレゼントしてみよう!
そう思い、サンプルで手触りなんかを確認して、
納得のいくものだったので、
そのスポーツタオルをカゴに入れた。
その時、綺麗な青より薄く水色より少し濃い、
空のような色のタオルも発見した。
そー言えばスガさんの誕生日って6月だったよねぇ~…。
三年生には今年のほんの少しの時間しか
一緒にいられないから、せめてお礼にと思っていたので、
ちょうどいいと思い、そのスポーツタオルもカゴに入れた。
それからは蛍に
プレゼントするものをキョロキョロと探し歩いた。
さっきのスポーツタオルと
同じようなグラデーションの色合いのドリンクボトルを発見し、
興奮気味にカゴに入れ、あとは何にしようか考えながら、
良さそうな指サポータを見つけ、それもカゴに入れ、会計に向かった。
袋を分けてもらい
蛍の方はプレゼントに出来るか一応聞いてみたら、
流石大きい店舗!
プレゼント包装をしてくれて。
ふと、思い出した…。
はぐれないでよ。
…。やばい勝手にフラフラしちゃった!!
でもお店の中だし大丈夫だよね…?