第6章 君の左側
…。確かにそうだ。
二人っきりが恥ずかしいのもあるし、
勉強、部活以外で、
あたしはいつもなにを蛍と話していたんだろう?
そもそもあたし蛍の事何も知らない!!!
あっ!そうだ!
今日は二人っきりなんだ!
だったら普段聞けないようなことでも聞けるかもしれない。
「ならなら、今日は、蛍があたしの質問に答える!っていうのは?」
「…くだらない、バカらしい内容じゃなければ別にいいケド?」
あたしは嬉しくなって、
好きなアーティストは?とか、
好きな食べ物とか特に意味もないって
蛍は思うんだろうけど、
あたしには結構大事な情報収集をしている。
蛍も普通に話をしてきてくれて。
降りる駅にはアッという間だった。
蛍に、はぐれないでよ。
と注意を受け気を付けながら蛍から離れずについていくと
凄く大きなスポーツ用品店に着いた。
こんな大きいスポーツ店来たことない!!
と興奮しながら店内に入ると、
魅力的な物で満ち溢れていた。